くりっく365のトルコリラは得なのか? 10社のスワップポイントを毎日比べた結果
のんびり投資家 ·
結論:30日の合計では上位。ただし値は毎日変わり、未決済のまま引き出せません
くりっく365のトルコリラ/円について、毎日集めている10社のスワップポイントで比べた結果です。
| 見るもの | くりっく365(岡三オンライン) |
|---|---|
| 直近30日の合計(2026年8月19日〜9月17日) | 858円で10社中2位(1位は875円) |
| 最新の1日(2026年9月17日付与分) | 24.0円で10社中最下位タイ |
| スワップポイントを決めるのは | 東京金融取引所(毎日決まる) |
| 未決済のスワップの引き出し | できない(決済して受け取る) |
| 取引手数料 | 無料(2026年9月21日時点) |
※金額はすべて1万通貨あたりです。
1日だけを見て判断すると、くりっく365を見誤ります。 期間の合計では上位にいる一方で、1日ごとの値は上下するからです。
私はスワップ投資を、実はこのくりっく365で始めました。取引所が決めるスワップポイントは、いちばん中立的な値だと感じたからです。いまは別の会社に移っていますが、選んだ理由と移った理由は6章に書きます。
1. くりっく365とは
くりっく365は、東京金融取引所に上場している取引所のFXです。岡三オンラインなどの証券会社を通して取引します。
普段よく目にするFX会社の多くは、会社が自分で値段とスワップポイントを決める店頭FXです。ここが大きな違いです。
岡三オンラインの取引ルール(2026年9月21日時点)から、スワップ投資に関わる点を抜き出しました。
| 項目 | くりっく365(岡三オンライン) |
|---|---|
| スワップポイントを決めるのは | 東京金融取引所が毎日決定(通貨の需給によって、金利差を反映しないこともある) |
| 売りと買いのスワップポイント | 同額(買いで受け取る額と、売りで支払う額が同じ) |
| トルコリラ/円の取引単位 | 1万通貨 |
| 建玉上限(個人) | 上限なし |
| 最大レバレッジ | 25倍・10倍・5倍・2倍・1倍から選べる |
| 取引手数料(インターネット) | 無料(くりっく365ラージは1枚1,018円) |
| 口座を開くには | 岡三オンラインの証券総合取引口座が必要 |
スワップポイントを取引所が決めるので、くりっく365を扱う会社どうしであれば、同じ値になる仕組みです。
なお、メキシコペソ/円や南アフリカランド/円は10万通貨単位です。比べるときは単位をそろえる必要があります(→ スワップポイントの比較で間違えないために)。このサイトの数字は、すべて1万通貨あたりにそろえてあります。
2. データで比べる:30日の合計では10社中2位
直近30日の合計(2026年8月19日〜9月17日)
| 順位 | FX会社 | 30日の合計 |
|---|---|---|
| 1 | GMOクリック証券 | 875円 |
| 2 | 岡三オンライン(くりっく365) | 858円 |
| 3 | GMO外貨 | 856円 |
| 4 | セントラル短資FX | 849円 |
| 5 | トライオートFX | 843円 |
| 6 | みんなのFX(LIGHTペア) | 816円 |
| 6 | 外為どっとコム | 816円 |
| 8 | LIGHT FX(LIGHTペア) | 813円 |
| 9 | LIGHT FX | 810円 |
| 9 | みんなのFX | 810円 |
※1万通貨あたり・実際に付与された額の合計。各社が公表している値を毎日集計しています。
1位との差は30日で17円、最下位との差は48円でした。
月ごとに見ると、順位は動いています
同じくりっく365でも、月によって順位が変わります。
| 期間 | くりっく365の合計 | 比べた会社の中での順位 |
|---|---|---|
| 2026年7月 | 754円 | 6社中6位 |
| 2026年8月 | 697円 | 10社中4位 |
| 2026年9月1日〜17日 | 538円 | 10社中3位 |
※1万通貨あたりの実額。7月はLIGHT FX・みんなのFXのデータが月の途中からしかないため、それ以外の6社で比べています。
「くりっく365はいつも上位」とも「いつも下位」とも言えません。 期間の取り方で結果が変わります。
最新の値は トルコリラ/円のスワップポイント比較 で毎日更新しています。
3. なぜ「1日だと最下位、30日だと2位」になるのか
ここがいちばん誤解されやすいところです。
最新の1日(9月17日付与分)では、くりっく365は24.0円で、10社の中で最も低い値でした。ところが30日の合計では2位です。
付与される日数の数え方が違うわけではありません。 30日間の付与日数は、どの会社も同じ35日分でした。
違いは、値の決まり方です。
- 店頭FXの会社は、値を一定の水準で出し続けることが多いです。たとえばGMOクリック証券は、この30日間、毎日25.0円でした
- くりっく365は取引所が毎日決めるので、日によって上下します。この30日間では、1日あたり21.0円から26.3円まで動いていました。平均は約24.5円でしたが、9月17日はたまたま24.0円でした
つまり、くりっく365は「1日の値」で比べると不利に見えやすく、「期間の合計」で比べると実力が出やすい、ということです。
一時点の値だけで会社を乗り換えないほうがよい理由は、スワップポイントはFX会社でどれくらい違う? にも書いています。
4. 店頭FXと違うところ
スワップ投資の観点で、店頭FXとの違いを3つにまとめます。
① スワップポイントが毎日変わる
3章のとおりです。受け取る額の見通しは立てにくい一方で、期間を通すと上位に入ることもあります。
② 未決済のスワップポイントを引き出せない
岡三オンラインのくりっく365では、ポジションを持ったまま、たまったスワップポイントだけを出金することはできません。 決済したときにまとめて受け取る形です。
店頭FXには、決済しなくても手動で引き出せる会社があります。この違いは、税金を払うタイミングや、受け取ったスワップポイントを再投資に回すかどうかに関わります(→ 受け取ったスワップポイントは引き出せる?、スワップポイントの自動受取と手動受取はどちらが有利?)。
③ 口座の開き方と条件が違う
くりっく365は証券会社を通して取引するので、岡三オンラインの場合は証券総合取引口座を先に開く必要があります。口座開設には、年齢や投資方針などの基準も設けられています。
取引手数料は、通常のくりっく365であれば無料です(2026年9月21日時点)。
5. 向いている人・向いていない人
ここまでの事実から、私はこう整理しています。
向いていると思う人
- 大きく積み上げていきたい人。個人の建玉上限がないので、買い増していっても上限を気にせずに済みます
- 会社ごとの事情に左右されにくいスワップポイントを重視したい人。取引所が毎日決める値です
- すでに岡三オンラインの証券口座を持っている人
- スワップポイントを途中で引き出す必要がなく、決済のときにまとめて受け取れればよい人
向いていないと思う人
- ポジションを持ったまま、スワップポイントだけを引き出したい人
- 1日ごとの値の上下が気になる人
6. 私がくりっく365で始めて、移った理由
実は、私がスワップ投資を始めたのは、この岡三オンラインのくりっく365でした。通貨はトルコリラではなく、メキシコペソ/円です。
選んだ理由は3つありました。
- スワップポイントが、いちばん「実力」に近いと感じたこと
- 建玉上限がなかったこと
- 当時、私が比べた範囲ではスワップポイントが最も高かったこと
いちばん大きかったのは1つ目です。
「取引所が決める値」がいちばん中立的だと考えた
店頭FXの会社は、スワップポイントを自社で決めます。キャンペーンとして一時的に上乗せすることもあれば、会社ごとの事情で引き下げることもあるだろう、と私は考えていました。ある通貨ペアで高い値を出している裏で、別の事情が動いているかもしれない、ということです。
一方、くりっく365のスワップポイントは東京金融取引所が毎日決めます。特定の会社の事情に左右されにくく、いちばん中立的な値なのではないか。 そう考えたことが、選んだいちばんの理由でした。
当時は、売りと買いのスワップポイントが同額であることも、その中立性の表れのように感じていました。
ただし、取引所が決める値も、通貨の需給によっては金利差をそのまま反映しないことがある、と取引ルールには書かれています。「中立的」というのは、あくまで当時の私の受け止め方です。
2022年5月、LIGHT FXへ移りました
その後、LIGHT FXのスワップポイントがくりっく365を上回るようになり、2022年5月に移りました(LIGHT FXについては みんなのFXとLIGHT FXの違い にまとめています)。
移った大きな理由のもう1つが、未決済のスワップポイントを引き出せなかったことです。私は受け取ったスワップポイントを手動で引き出して、時期を選びながら使いたかったので、ここは合いませんでした。
なお、いまLIGHT FXで提供されている「LIGHTペア」は、トレイダーズ証券の発表によると2023年6月26日に始まったものです。私が移った2022年5月の時点では、まだありませんでした。
いま振り返って
建玉上限がないことは、今でも非常に魅力的だと感じています。スワップ投資は、受け取ったスワップポイントで買い増していくほど、上限に近づいていくからです。
一方で、売りと買いのスワップポイントが同額であること自体は、いまではほかのFX会社でもよく見かけます。それだけで会社を選ぶ理由にはならない、というのが今の考えです。
よくある質問
くりっく365のトルコリラ/円は、何通貨から取引できますか
岡三オンラインの取引ルールでは、トルコリラ/円の取引単位は1万通貨です(2026年9月21日時点)。メキシコペソ/円や南アフリカランド/円などは10万通貨単位なので、通貨ペアによって違います。
くりっく365は手数料がかかりますか
岡三オンラインのインターネット取引では、通常のくりっく365の取引手数料は無料です(2026年9月21日時点)。くりっく365ラージは1枚あたり1,018円(税込)です。最新の条件は同社の公式サイトでご確認ください。
売りでもスワップポイントを受け取れますか
くりっく365では、買いで受け取るスワップポイントと、売りで支払うスワップポイントが同額です。トルコリラ/円のように金利の高い通貨を買う側が受け取る場合、売りは同じ額を支払う側になります。
1年分の比較はありますか
このサイトでくりっく365のデータを集め始めたのが2026年7月のため、1年分の比較はまだできません。1年分がそろった時点で、トルコリラ/円のスワップポイント比較 に直近365日の実績も表示されるようになります。
くりっく365のスワップポイントは、会社によって違いますか
くりっく365のスワップポイントは東京金融取引所が毎日決めるので、くりっく365を扱う会社どうしであれば同じ値になる仕組みです。店頭FXの会社とは値が異なります。