スワップポイントはFX会社でどれくらい違う?1年分を実測したら931円の差でした
のんびり投資家 ·
結論:1日で見れば2円。でも1年では931円の差がありました
同じトルコリラ/円を同じ量だけ持っていても、どのFX会社の口座に置くかで受け取れるスワップポイントは変わります。
ただ、1日ぶんだけを見ると差はごくわずかです。だから「どこでも同じ」と思われがちです。
実際に各社の公表値を毎日集めて集計すると、こうなりました。すべて1万通貨あたり・2026年8月28日時点の数字です。
| 集計期間 | 比較した会社数 | 最も高い会社 | 最も低い会社 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 最新1日 | 10社 | 25.0円 | 23.0円 | 2.0円 |
| 直近30日(21営業日) | 10社 | 750円 | 693円 | 57円 |
| 直近1年(227営業日) | 5社 | 10,338円 | 9,407円 | 931円 |
1日では2円。1年に伸ばすと931円です。
1年の集計だけ5社なのは、データがそろっている会社に限っているためです。 私がデータを集め始めた時期は会社ごとに違い、1年前まで遡れるのは5社(GMOクリック証券・GMO外貨・セントラル短資FX・トライオートFX・外為どっとコム)です。期間の一部しかない会社を混ぜると、合計が小さく出て不当に低く見えてしまうため、集計から外しています。
これは1万通貨あたりの数字なので、持っている量に比例します。10万通貨(10Lot)なら9,310円、100万通貨(100Lot)なら93,100円。私はこの数字を見て、置き場所を軽く考えてはいけないと思いました。
以下、通貨ペアごとの実測値と、会社を選ぶときに私が実際に見ている基準を書きます。
1. 3つの通貨ペアで実測した差
集計しているのは、高いスワップポイントを狙って買われることの多い3つの通貨ペアです。
| 通貨ペア | 直近30日の差 (10社) | 直近1年の差 (5社) |
|---|---|---|
| トルコリラ/円 | 57円 | 931円 |
| メキシコペソ/円 | 46円 | 583円 |
| 南アフリカランド/円 | 107円 | 382円 |
いずれも1万通貨あたりです。南アフリカランド/円は30日の差がいちばん大きく、1年ではいちばん小さい。 期間の取り方で見え方が変わります。
なお、30日と1年では比較している会社数が違うため、この2列を直接引き算しないでください。 30日は10社そろっている横断比較、1年はデータのそろう5社に絞った長期の傾向です。
数字は毎日更新しているので、最新の値はトルコリラ/円・メキシコペソ/円・南アフリカランド/円の比較ページに置いてあります。
2. 「今日1位の会社」に飛びつかない理由
ここが今回いちばんお伝えしたい部分です。
3つの通貨ペアそれぞれについて、直近30日の1位と、直近1年の1位を並べてみました。
比べる相手を揃えるため、どちらも1年分のデータがそろっている5社に限定しています。同じ5社の中で、期間だけを変えた場合にどうなるかという表です。
| 通貨ペア | 直近30日の1位 | 直近1年の1位 |
|---|---|---|
| トルコリラ/円 | GMOクリック証券 | セントラル短資FX |
| メキシコペソ/円 | トライオートFX | GMO外貨 |
| 南アフリカランド/円 | セントラル短資FX | GMOクリック証券 |
3つとも、30日の1位と1年の1位が違う会社でした。
これは偶然ではないと思っています。各社とも良い時期と、そうでない時期があります。ある月にいちばん高かった会社が、1年を通して見るといちばんではなかった、ということが普通に起こります。
つまり、「今日の1位」だけを見て口座を移しても、その優位が続くとは限りません。
3. 私が持ち替えるときに見ている2つのこと
実際に、スワップポイントの高い会社へ部分的に持ち替えたことがあります。そのときに見ていたのは次の2つでした。
① 一過性ではなく、水準が続いているか
キャンペーンや一時的な上乗せで数字が跳ねることがあります。それを見て動くと、戻ったときに何も残りません。
しばらくの間、高い水準を維持していることを確認してから動きます。 数日の数字では判断しません。推移を見られるようにグラフを置いているのは、このためです。
② 年利に換算した水準が、政策金利とかけ離れていないか
スワップポイントは、突き詰めれば2つの通貨の金利差から生まれるものです。
なので、受け取っている額を年利に換算した水準が、その国の政策金利を明らかに超えている場合、私はその数字に手を出さないようにしています。構造的に続きにくいと考えるからです。
一時的に高い数字が出ていても、それが長く続く前提で口座を移すと、当てが外れます。
ここに書いたのは私自身の判断の目安であって、将来の水準を予測するものではありません。スワップポイントは各社の判断で予告なく変更されます。
4. 私の口座の分け方
参考までに、いまの持ち方を書いておきます。
私は1口座につき1通貨ペアだけを持つようにしています。 理由はロスカット水準を明確にして管理したいからです。
同じ口座に複数の通貨を混ぜると、どの通貨がどれだけ下がったときに危ないのかが分かりにくくなります。1口座1通貨なら、その口座の状態を見るだけで判断できます。
この方針だと、メキシコペソとトルコリラを両方持つには最低でも2口座が必要になります。
さらに現状はこうなっています。
- トルコリラ/円:2社。途中からスワップポイントが良くなった会社へ、一部を持ち替えた結果です
- メキシコペソ/円:1社。いまの口座が上限に達したら2社目を用意するつもりです
各社に良い時期と悪い時期がある以上、1社に集中させるよりは分けておくほうが良いと感じています。ただ、上のとおりメキシコペソはまだ1社なので、分散を徹底できているわけではありません。
よくある質問
スワップポイントの差だけで口座を選んでよいですか
私は選んでいません。この記事で見たとおり順位は入れ替わりますし、受け取ったスワップポイントを引き出せるかどうかなど、金額以外の違いもあります。
口座を移すと、それまでのスワップポイントはどうなりますか
移すというより、新しい口座で買い直す形になります。既存の建玉を決済すれば、その時点で損益が確定します。決済のタイミングは税金にも関わるので、私は年末の状況を見ながら考えるようにしています。
何社くらい持つのがよいですか
正解はないと思います。私は「1口座1通貨」という管理の都合から会社数が決まっていて、スワップポイントの高さだけで決めているわけではありません。
数字はどこで見られますか
このサイトのスワップポイント比較で毎日更新しています。10社の公表値を集めて、すべて1万通貨あたりに揃えたうえで並べています。
スワップポイントを目的に通貨を持つなら、置き場所は年に1度くらいは見直す価値があるというのが、1年分を集計してみた実感です。
ただ、動くのは「続いている差」を確認してからで十分だと思います。1日の数字は、思っているより動きます。
FXのスワップポイントそのものの仕組みはFXスワップ投資とは?にまとめています。